なくならない仕事の特徴とは？

AIに奪われにくい仕事もある

AI技術が今よりもっと進歩すれば、未来の人間の仕事が数多くなくなるといわれています。実際、企業の業務システムやお問い合わせ対応、窓口業務など、人間が行っていた仕事の多くをAIが代わりに行うようになってきています。しかしその一方で、AIの技術が進歩しても完全にはなくならない仕事があります。では、それらの仕事にはどのような特徴があるのでしょうか。

コミュニケーション力が不可欠な仕事

パターン化された簡単なコミュニケーションならAIでも十分に対応できますが、コミュニケーションにより繊細さが求められる場合には人間のほうが向いています。営業の仕事は人と人との関わりありきの仕事なので、どれほど優秀なAIが誕生したとしても完全な代替は不可能です。現状では、パターン化された会話に対応するのがAIの限界であり、臨機応変さが求められる営業の場面での会話には対応できません。今後技術が進歩すれば営業ロボットなどが開発されるようになるかもしれませんが、実用化されるとしてもかなり先のことになるでしょう。

クリエイティブな仕事や人の手が必要な仕事

クリエイティブな仕事は人間のみが可能な仕事です。AIができるのは、既存の創作物についてインプットしてからのことです。AIが絵を書いたり文章を書いたり、音楽を作ったりすることは可能かもしれませんが、それらはAIの完全オリジナル作品ではありません。将来技術的に可能になったとしても、積極的にその技術が現場で採用されるまでに浸透するかどうかは疑問が残る部分です。少なくとも、芸術分野におけるすべての仕事をAIが奪うということはないでしょう。クリエイティブな仕事と同様、人の手がどうしても必要な仕事はAIに代替されにくい仕事といえるでしょう。落ちているものをただ拾うだけならAIでもできますがそれがゴミなのか落とし物なのかは判断ができません。かつては落とし物だったものでも、すでにゴミと化している場合もあります。機械では入りにくい場所にあるゴミを拾ったりするのも、人間にしかできない繊細な作業です。このように、人の手で行ったほうが早くて確実な作業もまだまだたくさんあります。

AIの開発は人間にしかできない

AIがAIを開発し操る技術はまだありません。将来的にそれが可能になるかどうかはまだわかりませんが、仮に可能になるとしてもかなり先の話になるでしょう。現状だと、AI開発にはハイレベルなスキルと経験を持つエンジニアの力が求められます。AIが人間と同等かそれ以上の知能と思考を持たない限り、AI開発の仕事をAIが奪うことはないと考えることができます。